患者の不自由さと心理状況の理解
患者は今まで食事、トイレに行くなど何気なくできていた生活行為が急にできなくなりました。それは本人にとって劇的な変化ですが、いや応うなしに受け入れているはずです。
介護者はその辛さ、イラ立ちを想像し理解しようと努めましょう。
ヘルパー講習では、実際にオムツに排尿する体験をして、不快感を実感する課程があります。
人体構造の理解
人体には連動して動く部位があります。例えば ひじや膝を曲げると体の中心を軸として、左右に動かしやすくなります。
人体構造を理解し介護すると、両者ともに負担が少なくなります。
清潔保持
抵抗力の少ない患者は感染しやすいので、患者と介護者ともに清潔を保つように努めます。
介護者は、手をよく洗い、マスク・手袋を装着します。
ゆっくり優しく声をかけながら
やさしく声をかけながら、できるだけ患者に協力してもらいながら、おこないます。
冬には介護者の手の温度にも気を付けましょう。手が冷たいとビックリ驚かれてしまいます。ストーブで温めるか、お湯に漬けるとよいでしょう。
介護者の健康も留意
患者中心の生活になってしまうために、介護者の健康がおろそかになりがちです。
心の健康も含め注意が必要です。
食事
座って落ち着て摂ることも珍しくなり、簡単なメニューになってしまいます。
お弁当や出前などを上手く利用して、栄養バランスに気を付けましょう。
それを補うためのサプリメントも良いでしょう。
レトルトや冷凍食品も活用、
また疲れ切り、食事が喉を通らないときは
栄養調整食品なども利用して
カロリーを補充し乗り切りましょう!
コロナなどの感染時にも助かります。(なお保管期間は思うほど長くないです)
火の元 注意
料理途中での介護もありますので、火の元にも注意しましょう。
煮物は要注意!
介護は次から次へとやることがあるので、忘れてしまいがちです。
運動
24時間介護は、どうしても運動不足になります。20~30分でも散歩してください。
視野が広がり頭もスッキリ思考回路もリフレッシュ、ふくらはぎ(第二の心臓とも呼ばれています)を動かし血行も良くなります。
これらは患者を見守りながら、
室内でも軽く運動できる器具たち
手湯・足湯
洗面器やバケツに 45度のお湯を入れ、手や足を15分漬けます。
冷めてきますので、途中お湯を足します。
手湯は、手軽にできるので是非お試しください。
血行が良くなり リラックスします。
ただし、ヤケドには注意してください。
サポーターとの良好な関係の構築
在宅介護は、ケアマネジャー、かかりつけ医、訪問看護師、医療機器担当者、介護器具担当者の方々のサポートご支援の賜物です。
介護初心者にはわからいないことだらけで、色々と相談にのってもらえます。それには良好な関係を築くことが大切です。
なにかあれば、まずケアマネジャー、看護師に相談しましょう。
患者の快適さが最優先です。
やり方などに疑問があれば、胸におさめないで言ってみることも必要です。プロですが、失敗することもあります。
日頃の感謝を忘れずに、丁寧な物言いを心掛けて、技能向上にもなりますので、今後のために伝えてください。
わたしも はじめは遠慮して言いにくかったです。
言い訳ばかりする頼りない担当者にはハッキリ伝えました。
また点滴交換時に輸液を床にこぼしていたり、点滴筒が上下逆だったり、輸液を真ん中で折りセットしていたため、輸液が流れなくなったりしたことがありました。(看護師の高濃度栄養点滴の経験は少ないようでした)
色々なことがあります。すべては患者のために、上手にお付き合いしていきましょう。